訂正です。
このハバーサックは詳しく区分すると「M1918」に分類されるようです!
M1910は、初期のタイプらしくメスパンケースを紐で本体に付けるそうです。
他にもM1917という物もあるそうなので、いずれゲットしたいです^^先日の
パックキャリアーに続いて、M1910ハバーサックの紹介です。
このハバーサックは、1910年に、米軍が新型の「M1910装備」を採用した際に
開発された背嚢で、M1910装備の根幹です。
背嚢としては、中に物を「入れる」では無く「包む」を基本としているので
他国の袋型の背嚢と違い、一枚の布で包んでいく独特なシステムを採用しています。
その為、収容能力が低く、戦場で夜間に装備を整えるのに不便だったりと
兵士たちの評判は良くありませんでした。
(GIたちは、M1936フィールドバッグ(ミューゼット)を好みました!)
ちなみに、毛布やテントは、本体下部にパックキャリアーという布を連結して、そこに包みます。
なので、完全装備のハバーサックは縦に長い独特の形になります。
M1910ハバーサックは、初期に生産されたものと米国のWW1参戦によって
生み出された、大量生産仕様の簡易型(俗称M1918)などがあります。
今回紹介するのは、大量生産タイプです。
ちなみに初期型は、本体下部に装着するパックキャリアーとメスキットポーチ、肩紐の
形状等が違います。(メスキットポーチは丸型です。)
その後、M1910ハバーサックはマイナーチェンジをしてM1928ハバーサックとして
採用されて、WW2のGI達に使用されました。
1910と1928の違いは、スライドキーパーの形状と、背面のストラップが
M1910では、一本であったのに対し、M1928では安定性を上げるため二本になっています。
あと、メスキットポーチの蓋の留め方が、M1910ではボタンで
M1928ではスライドキーパーを使用するようになっていたりと、細部に若干違いがあるものの
使いにくさは、変わりませんでした。(M1910もWW2で使用されています!)
写真が、自分の保有しているM1910です。
WW1期の茶の強いカーキです。
写真は、軽くハバーサックを組んだところです。
後のM1928では見れない、メスキットポーチのボタンなどが見れると思います。
このボタンは、M1936フィールドバッグやM1945フィールドバッグのポケットに付いている
物と同じで、パッと見はドットボタンに見えますが、実際はジーパンとかの
リベット式ボタンに似ています。(これがドットかどうかもレプとの判断材料になります!!)
U.S.のステンシルもきれいに残っています^^
背面です。
M1910装備独特のスライドキーパーが良くわかる一枚です。
肩紐は、ウェブ生地です。
メスキットポーチを外したところ。
スコップ等を取り付ける、タブやステンシルが良く見えますね。
メスキットポーチは、ポーチ裏にあるリングにハバーサックの蓋の裏にあるストラップを
通して装着します。そのため、ハバーサックの蓋にはボタンホールが四箇所あります。
中を開いたところです。
この写真でよくわかると思いますが、ハバーサックは一枚の布を折って内容物を
包む方法を採用しています。(生産性が高いのかな?)
蓋横にあるハトメは、銃剣用のハトメです。
本体裏面はこんな感じ。
右下のループは、銃剣の鞘を通してバタつかないようにする為のもの。
本来は、中央に背面ストラップが一本あるのですが、これは
残念ながら欠品でした・・・(レストアしようかな~)
背面のストラップが無いので、弾帯と完全に連結することができません。
WW2期のカーキストラップは在庫ありなのですが、WW1期のストラップは・・・
どなたか持ってませんかね?(笑)
ちなみに、本体下のボタンホールは、パックキャリアーを連結するときに使用します。
刻印です。
メーカー名と生産年月です。
WW1の頃の製品は、WW2期と違って生産月や日にちまで入っているので面白いですね!
これは、メスキットポーチの中です。汚れてますね^^
M1928タイプと違い、M1910メスキットポーチでは、ナイフとフォークを左右に入れて
スプーンを右下のポケットに入れます。
M1928では、簡略化して、下にスプーン、フォーク、ナイフのポケットが並んでいます。
ナイフとフォークをしまう皮製のケースです。(こんなものまであるんですねw)
このケースは、実物では欠損していることが多いようです。
その点、ドイツ軍の缶切り、フォーク、ナイフ、スプーンのセットは
収納すると危険なところが隠れて安心ですね!さすがドイツ人!いい仕事しますね(笑)
ハバーサックをキャリアーなしで背負うときは、ハバーサックの中蓋裏にある
Dリングを本体下部のボタンホール(連結用の)から出して、そこに
肩紐のフックを掛けて使用します。(分かりにくいですね・・・><)
ハバーサックの左側には銃剣用のアタッチメントとループがありますが
これは、M1905orM1942銃剣(長いタイプの銃剣)の装着を前提にしているため
WW2期に採用になったブレードの短いM1銃剣は装着できますが
鞘が、ループに届かずバタついてしまうので、普通は弾帯の左腰につけます。
最後に、なんとなくM1910ピックを付けて撮ってみました(笑)
本来は、M1910スコップが一番似合うのですが、Tボーンスコップは
まだ持っていないので、同じM1910のピックにしました!
ちなみに、M1943スコップでも装着はできます。
(ただ、けっこうキツキツですがww)
以上、M1910ハバーサックでした!
次回は、パックキャリアーの連結を記事にしたいと思います♪
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- 2011/04/15(金) 22:48:26|
- 大戦米軍
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