皆さんこんばんは!
冬休み、お正月はあっという間でしたね!!
自分は特にお正月が過ぎるのが早かったです。
というのも、元旦は昼過ぎになって、うとうとしてしまい、夕方までポポちゃんと寝ちゃいまして、
翌2日は、昼飯を外で食べたものの、そこで当たったのか、夜から腹がおかしくなり、夜中熱が出て
完全に撃沈してしまいました・・・
うん、、、お腹がおかしい時点で風邪薬飲んで早く寝ればよかったんですが、正月だからと調子に乗って
ブログ更新して、夜中まで銀魂見てた自分が馬鹿でした。。。
布団に入る前くらいから頭クラクラして、その後結構な熱が出ていたと思いますが、気にせず布団の中で
格闘?し、最悪の朝を迎えました。。。
で、まあ簡単に言うと寝正月です。新年早々縁起悪いですが、今年も頑張りますね><!
はい。管理人の近況はそんなもんとして、今日は普段通り制服の紹介です。
今回は(も)、戦前のM1926サーヴィスコート(以下制服)を紹介します。
米軍が主にWW2で使用したM1939制服は、ギャリソンベルトフック、バイスイングの有無で
3つのバージョンが存在しますが、すべて使用生地は同じで、既に当ブログでも紹介済みです。
しかし、戦前のM1926は、1926年に採用された後、次のM1939が採用されるまでに、いくつかの
バージョンが採用されているようです。
スペックナンバーで言うと、「8-31A」「8-31B」「8-31C」がそれに当たるようです。
M1939は「8-31D」ですので、一応続いているんですね^^
海外サイトで見たところ、それぞれ使用している生地が違い、M1939と同じウールサージを使用するように
なったのは1937年採用の「8-31C」からであると言っている人がいました。
しかし、自分が持っているウールサージのM1926制服には「8-31A」や「8-31B」があることから、
ABC=生地の違いではないようです。
また、自分が確認しているだけでも、20オンスの起毛生地を用いたもの、厚めのサージ?を用いたもの、
18オンスのウールサージを用いたものと三種類あり、内装の生地の違いなどでさらに分けることができそうです。
これら各種タイプについては、今後も随時アップしていきますが、まだ時間がかかります事をご了承ください。
(要望でもあれば制服優先で行くんですが、色々混ぜて記事書かないと飽きらてしまいれそうで・・・)
それでは、M1926制服を見ていきましょう♪^^
これが、今回紹介するM1926制服です。
基本形状は後のM1939と同じで、戦前の1926年に、それ以前の立襟制服から開襟に変更して採用されました。
色は、M1939と同じダークシェード?で、生地は18オンス、ウールサージです。
M1926は采用当初20オンス?の起毛ウール生地を用いて作られていましたが、世界恐慌の影響か、
1930年代に入りこのウールサージ製が採用されたようです。
また、これより厚いウールサージ?(Whipcord)を使用したM1926もあります。
M1926が主に使用された戦前は、上襟にU.S.章と兵科章を付けるだけでなく、下襟に部隊章(クレスト)を
付けますので、物によってはハトメが付いていたり、穴を開けて糸でかがってある物もありますが
これは、上襟に小さな穴があるだけです。
また、後のM1939とM1926の正面からの識別点として襟の開きから見える内装があります。
M1939では、襟の付け根から少し下にい行ったところで内装が切れてしまいますが、M1926は
裾までありますので、切れ目が見えることがありません。
この
M1939の記事の写真と比べると一目瞭然?です。
※ただし、着用中はわかりません。

背面です。
ここがM1939との一番の違いで、バイスイングはなく、曲線で生地をつなぎ合わせるカットになっています。
また、M1939のようにハーフベルトが無いので、スッキリしています。
この裁断方法は、M1912制服などにも見られ、アメリカ以外ですと、ドイツの礼服や日本の
海軍一種、二種軍衣が同じです。
ベンツはセンターです。

これはエポレットのアップです。
M1926の識別方法としては、このエポレットも使えます。
M1926では、このようにエポレットの先端が襟と接していません。
しかし、M1939ですとエポレット先端が襟の下に隠れるように長くなっていますので、
写真や着用している場合でも両者を区別することができます。

これは、腰部のギャリソンベルト用フックです。
革製のギャリソンベルトはWW2中に支給されなくなりますが、M1926の頃はバリバリ使用しますので
このようにフックが用意されています。
また、フックの服への装着法もM1939初期型と違いますが、それは下で書きます。
フック周辺はミシンで補強されています。

これは内装です。
このM1926には鮮やかなグリーンの裏地がつけられています。
M1939ではカーキの裏地が普通ですが、M1926ではグリーンとカーキの二種類があります。
しかし、カーキよりグリーンの方が古いわけではなく、初期のM1926は厚めの生地ですがカーキの
内装がつけられています。
いろいろ見てきたところ、M1939と同じ厚みの内装で言うと、1930年代初期~中期はグリーン、
後期はカーキ内装が多いようです。

以前紹介した
M1926は、内装がカーキで、ポケット裏地はグリーンとカーキの織り交ぜでしたが、
今回のM1926はオールグリーンです!
また、先日の
テーラーメイドのM1926と比べて、腰ポケットの切れ込みが
大きいことがわかります。

襟裏です。
ここには、本体生地と違い、ウールフェルト生地が使われてます。
これは、M1926だけでなくM1939もです。
しかし、このフェルトの色には各種バリエーションがありまして、今回はしっかりとしたグリーンでした!
新しいサーヴィスコートが届く度に、襟裏の色を見るのも楽しいですね!(自分だけか・・・)
また、左右端に白っぽくなっているのが襟章用の穴です。

これは襟内側です。
M1926制服では、M1939と違ってこの部分にサイズスタンプはありません。
支給当初は、左側にサイズを記入した簡単な布タグを縫い付けておくのですが、すぐに取れてしまうようです。
写真では左端にある糸が、その縫い付け跡です。
他にタグが残っているものも有るので、その内アップしますね><!

これは、右前見頃の第一ボタン付近です。
初期のM1926では、下襟から見頃に移る部分に出っ張りがあるのですが、ウールサージ
タイプから省略されてしまったようです。
写真のように出っ張りはなく直線になっています。

ひっくり返してみました。
このように、袖の裏地は本体の裏地と比べて若干黄色が強いです。
また、写真でいう右袖付け根横と裾付近にスタンプがあります。
そういえば、今までこのひっくり返す写真を撮っていなかったのですが、結構いいですねww
あぁ。。。マネキン欲しい・・・

これは上で見たスタンプです。
二つとも同じだったので一枚にしました。
滲んでいて全て読めませんが、CO.?があることから、メーカー名だと思います。
M1926だけでなく、1920~1930年代の製品は、メーカー名、スペックナンバー等が乗った
40年代に近いQMタグが付いているものと、簡易なQMタグしか付いていないものが有り、
今回は簡易タイプですので、スタンプを押したのかもしれませんね。

タグです。
M1926では裾の裏地の裏にあります。
これは上で書いた簡易なQMタグで、フィラデルフィアQMデポとしか書かれていません。
物によっては、下の検査官用の余白に検査官の名前や監査日のスタンプがあるものもありますが、これはありません。
このタグは先の海外サイトの皆さんも困っているようで、製造日やスペック、サイズなど全ての情報が
分からないので、マニア泣かせのタグとなっています。
1920~30年代は、この形式が多く、サイズ等は別タグでチョロっと縫い付けるだけなので、サイズ不明は
多いです。(しかし、40年代に入ってもこのタグが付いているものはあります。)
困っちゃいますね><!

ちなみに、袖の中にはこのような書き込みもありました!
なんでしょうね?

他にも制服類は袖口の裏地に書き込みことが多いようです。
皆さんもお持ちの制服を調べてみては??

あと、裏地を見ていると、その軍服の歴史を知ることもできます。
これは、袖の裏地に残っていた年功章の縫い付け跡です。
コットンの裏地はウールに比べて縫い跡が残りやすいので、調べるにはちょうど良いです^^
その他に、階級章の縫い付け跡や部隊章の跡がある制服もありますよ♪

次はサイズについてです。
上で書いたとおり、M1926ではサイズは襟元に簡易なサイズタグを縫い付けるだけです。
しかし、そうなると簡易タグがなくなっている場合はどうすればいいんじゃ~~!!!となりますよね・・・
ところが、全てのM1926ではないですが、サイズスタンプがあるM1926も有るようです!
これは、袖の裏地に押されたスタンプです。
すごく薄いので見にくいですが、「34-EX.L」とあります!
このサイズスタンプ、全部のM1926にあればいいのですが、残念ながら無い物もあります。
なので、参考程度のどうぞ♪
ちなみに、この制服を購入したとき、セラーは「サイズはだいたい36くらい」と言っていたのですが、
34じゃないか!!!!
まあ、でも着ようと思えば、タイトですが着れてしまうところがビックリです。。。
(普段38Rくらいの自分がなぜ?ww)

これは上で書いたギャリソンベルトフックの取り付け方法です。
この状態は裏地の隙間からベルト部分を手繰り寄せた状態です。
このように、布にフックを縫い付け、その布を本体に縫い付けています。
M1926サマーサービスコートのような作りですね!
M1939では、本体に直に縫い付けますが、この方が服に優しいですね!

こんな感じで縫い付けてあります。
ちなみに、フックは穴に固定されていませんので、物によってはフックが内部に隠れてしまっている
物もあります。
そういう場合は、欠品と思わずに裏地の上から手を押し当てて探してくださいね!

最後はボタンです。
この服には金色も下士官/兵用ボタンが使われています。
ちなみに、将校と下士官/兵のボタンの違いは、アメリカの国章で、将校用は、国章が
しっかりと深く彫られて立体になっています。
また、このボタンも、時代によって色々な形があるようです。

さて、以上長くなってしまいましたが、どうでしたでしょうか?
自分は米軍のサーヴィスコートが大好きなので、今後も紹介していきますね!!^^
※あと、もう一個のウールサージ製M1926にも画像追加しておきます!!
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- 2013/01/08(火) 22:21:28|
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